ビジョナリーカンパニーという本が読まれるようになってから、
やたらと「ビジョン」とか「ミッション」とか詰まらないことをいう方が増えてきたようです。


理念というものは商品やサービスを通じて顧客や関係者に伝えるべきですし、 
わざわざ言葉で粉飾してまで良く伝えようとしているのですから非常にたちが悪いです。


でも、こういったステイトメントはおおよそ社員向けに作られていることなんでしょう。





いかにつまらない仕事を面白い仕事にみせるかが経営者の知恵の絞りどころです。
文学センスがあるフリもマストです。
それでやる気を出す社員がいればいいのですが、ほとんどの社員はどうも白けているようです。



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でも人生は長いですから、無駄だと思っていたことが意外に役に立つ時があります。
それがまさしくアプリやサービスにおける「ユーザへの目標設定」です。


例えばあなたのアプリが偶然誰かにダウンロードされたとします。 


それは、あなたが今の会社に来たように偶然のご縁であります。
そこで、「ミッション」が与えられるわけですね。
アプリ上の「ミッション」というのは別に難しいものでもないから、すぐにクリアできますよね。


そしたら「すげえ」って褒められるわけです。
まるでノビ太くんが、重力の軽い惑星に来たようなあの感じですよ。


リアルの会社では、新入社員がこんな感じでおだてられても、
うすうすそのカラクリに気づきますけど、アプリユーザは違います。もう大満足なのです。


ユーザは常に騙されたいと思っているともいえます。
虚構でできたドラマに感動するのもこういうわけです。


なのに、たいていのアプリは心地よく騙してくれない。
これじゃいかんのです。


ユーザに大きなビジョンを掲げ、その世界にひたってもらうのです。
ユーザはあなたが書いた脚本の重要なキャストです。大役をもらいたいのです。


リアル社会では「給与」がひきとめるから、やり続けられますよね。
だったら、サービスではポイントを毎日だしまくればいいんです。


サービスのユーザ活性の秘訣は会社経営と同じです。
あなたが日々うけている経営ごっこを、そのままユーザにしかえせばいいのです。



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リアル世界では、あなたと同じくユーザのみなさんも、普段褒められることはありません。
あから、無茶苦茶ユーザを褒めてあげるのです。


どうやったらそのような気持ちになるかを考えるのがクリエイティブの仕事です。
非日常のゴージャスなことってなんだろう。そんな感じです。


例えばゲームオーバーの演出であっても気を抜いてはなりません。

「キミの死は無駄死にではなかった。ありがとう」
というようなラストサムライのラストシーンのような演出だったら
またプレイしようと思うことでしょう。



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「なんとかサービスはまわっているんだけど、劇的に利用者が伸びない」
「リアルのビジネスをしているんだけど、ITを駆使して集客を改善したい」