理想やビジョンを同じくしても価値観が違うために諍いを起こすことはよくあります。
私たちは3.11の時にそれを目の当たりにしました。


被災地を元気にしようという共通のゴールがあるにもかかわらず、
 
・現地に行こうとする人に対して「足手まといになるから金を送れ」という人、 
・募金をしようとする人に対して「売名行為だ」という人、 

など、震災の時の安否確認に役に立ったツイッターが罵り合いの場になりました。








このような価値観の違いは、日本では古来から「四魂」という言葉で、
日本書紀や本居宣長などによって説明がなされました。


つまり人は下記のような4つの人間に大別できるそうです。


●四魂の窓による4つの価値観
1.勇:達成する事に生きる意味を見いだす人
2.親:物事が平和に収まるよう見守る人
3.智:探究心を満たすことに執心する人
4.愛:誰かのために生きる意味を見いだす人


どんな共通目的があったとしても、その目的の追求の仕方が異なる場合があります。
なので、争いが起きぬようお互いの価値観を理解しつつ、
コミュニケーションをとりましょうということになります。



最近では「ゲーミフィケーション」でも同じような分析があり、 4つのユーザタイプと言われる考え方があるそうです。
同じゲームやサービスをうけていても、4つのタイプで捉え方が違うので、 タイプごとに各々施策をせよという考え方であります。


1.アチーバー:アチーブメント、コンプ、ミッション
2.ソーシャライザー:ネタの提供、あいさつ、いいね!
3.エクスプローラー:新しいアイテム、新しい面、新しい攻略法、分析画面
4.キラー:ランキング


C-8価値観の違う4つのユーザタイプ

 

ほとんどのサービスは紹介文にて、なんらかの目的が提示されていることと思います。
しかし、それはアチーバーのためのものであり、彼等は全体の2割ぐらいなのです。
その他の人たちは、他の楽しみ方をしているといいます。


ソーシャライザーは、べちゃくちゃしゃべる女子の井戸端会議に喩えられます。
話すことが目的であり、別になんの解決を求めておりません。
そこで話されたあとに、なんらかのアクションを期待しているわけでもありません。
こういう人向けには、ネタになる情報の提供とフェイスブック投稿ボタンを設置すればいいでしょう。


エクスプローラーは、わざわざ遠回りして色々なアイテムも試してみたり、
攻略法を分析する方がクリアするよりも楽しいという人になります。 
こういう人は面の代わり映えや、効果音や演出、ディテイルの巧妙さに感嘆することでしょう。


そして、キラーは自己愛が強いために、自分が目立ってまでして、その場の雰囲気を壊す人です。
自分に気に入らないことが書かれるとわめきちらしたり、身の回りをシンパで固める人がいますよね。多様性やディベートを楽しめないひと。
「わかって欲しい」という社会への依存が根本にあるわけです。


そういう人はレビュー欄などで「糞アプリだ」とか、「信じられない」とか、「損をした」というような発言をします。
こういう人はクレームにならないようにうまく封じ込めた方がいいです。
ランキングで満足してくれれば、 それに超した事はないです。

サービスを開発している身内同士でもどこのタイプに属するかで言う事が違ってきますので、
各タイプからバランスよく意見を取り入れるといいでしょう。
 


【1話から読める20話完結のステップメール】
「なんとかサービスはまわっているんだけど、劇的に利用者が伸びない」
「リアルのビジネスをしているんだけど、ITを駆使して集客を改善したい」