「このアプリはいったいいくら儲かるのだろう?」
無料アプリを出たとこ勝負をやっている開発者にとってはまったく見当がつきません。
でも「一人あたりこれだけ儲けよう」と決めれば、
意外にもその目標に向かって最適化が始まります。
ほとんどの有料アプリは100円の均一セール状態になっています。
彼らの収益は1ダウンロードあたり70円です。
有料では誰もダウンロードしてくれないからと無料公開を余儀なくされた方も少なからずいるようです。
彼らが70円を別の方法で儲けるにはどういう設計にすればいいか考えたいと思います。
無料にすることでダウンロードは飛躍的(20倍以上らしいです)に伸びますので、
これが実現すると、もはや100円で売る意味がなくなります。
<広告で生涯アープを70円にするには>
まず前提条件を考えます。
広告を出稿した場合のクリックレートは0.6%といわれております。
また1000PVあたりの収益(eCPM)は100円としましょう。
すると1クリック17円ですね。
実際はこれらの条件が違ってくると思うので、これをもとにさじ加減すればいいという指標になります。
さて、ポイントはどれだけのプレイサイクルをまわすかになります。
広告での生涯売上げを70円にするには700PVとなりますね。
平均で20回くらいは起動してくれる場合は1起動あたりのPVは35回。
さすがにこんなに見てくれませんよね。つまり読みが甘かったことになります。
たいていのアプリは1ダウンロードの売上は10円がいいところです。
実際は平均10回起動で10PVってところなんでしょう。
では月に10回起動してくれて20PV、平均3ヶ月でやめちゃうとしましょう。
すると600PVです。いい線ですね。
ここで目標が設定されます。
1)1起動したら平均20回広告表示できるアプリってなんだろう
2)3日に一回は気になって起動するアプリってなんだろう
1についてはコンテンツによっては難ありなものもあるかと思います。
広告をちゃんと見せることと、精度の高いアドネットワークを活用することで、
広告クリック率を1.2%にすることは困難ではありませんので、そうなれば1起動あたりのノルマは10になります。
またアドセンスなどはRPMが200円出してきてるのでウェブ系のコンテンツの場合のノルマは5になります。
例えば投稿アプリでは起動時、投稿前、投稿完了、確認という動作の流れで4PV稼げますね。
投稿ページがシェアされたら、PVはグーンとあがります。
というわけでまとめるとこんな感じになりました。
1)1起動したら5回は広告表示機会を作ろう
2)単価の高いWEB系のアドネットワークを活用しよう
3)上記を満たすWEB連動なアプリにしよう
4)シェアされて、広告表示を稼げるしくみにしよう
5)3日に1度は起動したくなるようなコンテンツにしよう
6)必然性のあるプッシュ通知をしてリテンションさせよう
おおっと、スタンドアローンなアプリはやっぱ儲からないじゃんという結論にいたりそうなので考察をとめます。
<追加課金で生涯アープを70円にするには>
課金率を3%としてみて、100円のアイテムを買わせるとします。
こっちは手数料かかりますから実際の儲けは70円です。
平均33回の購入検討シーンがあればいいことになります。
33回起動してもらって必ず一回は購入検討シーンがあればいいわけですね。
出会い系アプリはよく出来たしくみですね。
ポイントを使い切ってしまうコンテンツがよさそうだとわかります。
逆に3%の重課金ユーザがいたとして彼らからメインに徴収する場合。
3300円のお買い物をしていただくアプリにするということになります。
やっぱガチャですかね。
普通でクリアするには330回のプレイが33回ですむ。
その1回が100円って感じのイメージでしょうか。
今回の検証は「だとすれば」のオンパレードであり机上の空論ですので
実情を知っている方はコメント欄でつっこんでくださいね。
ただ、ひとたびアプリを出せばいろいろな係数がわかってきます。
そのときに予想と違っていた係数に対してどういう施策をするかという調整をしていけばいいでしょう。
仮説なければ先にすすみません。
やらないよりやるほうが目標に到達する可能性は高くなります。
少なくとも33回の課金ポイントもないアプリは開発しなければいいわけです。
しっかし100円のアプリひとつ売るのって大変ですねえ。
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