ほんの数年前、個人がいきなりスターになれる場所がありました。

「アップストア」です。

今まで普通に生きていた人がいきなりスターになれるのです。
20歳の大学生は一人で700万ダウンロードを獲得したりしました。









しかしながら、エルビスプレスリーが、
俺が死んだら、みんなすぐに忘れるだろうね」と漏らしていたように、
このiPhoneの世界もヒットが続かないと一瞬で忘れ去られてしまいました。
音楽は常に変わるものさ。」とレスポールが警告しているように厳しい世界です。


ジャニスジョップリンが謳うように「自由とは失うものが何もないことだわ」という世界でもあり、
どんどん若者がこの世界に飛び込んで来ました。



といいますのも、
「ジョージは僕らよりもコードを多く知っていたから加入させたのさ」とポールマッカートニーが言うように、
こういう軽いノリでiPhoneアプリをはじめてヒットを飛ばしている者もいたのです。
学生時代にiPhoneアプリを作りました」というだけで就職活動ができました。



ジミーペイジが「ギターのいいところは学校で教わらないことだ」というようなところが
iPhoneアプリにもたくさんありました。


続けることをやり続けることだよ」とジェリーガルシアが言っているように、
世の中にAppleがある限り作り続けることに意義があると思う人々がいました。


もちろん、iPhoneだけに専念していて「このままでいいのか」という不安がよぎっている人々もおりました。
どうせ金魚鉢の中で泳ぎ続けるのサ。(ピンクフロイド)」という自問自答です。


アプリをすでに何個もヒットさせている人々はまったくそう思いませんでした。
Are you Experienced?」というジミ・ヘンドリクスの言葉のとおりです。


俺は死に直面したとき、生を感じる」とジムモリソンが言っているように、
ユーザからの「死ね」という罵倒により、生を感じる人もおりました。

全否定からの自己肯定への反動、まさに「Are you go my way?」でした。
「死ね」とか「糞」というレビューを書かれるほどダウンロード数を稼がないとこの境地にはいけないのです。


ボブマーリーは心強い言葉を残してくれました。
音にうちのめされて傷つくものはいない
そう、レビューでどんなに打ちのめされても、まったく傷つくものはないのです。
ありがたく生を感じればいい、というわけでした。



次によぎるのが、「俺たち不要論」です。
CSN&Yは解散時に「俺たちが歌いたいものは全てディランが歌っている」と言いました。


すでに100万個もすでにアプリが出ているのだから、
今更やっても、誰かの二番煎じにすぎないのではないかと。


こんな時に反論するのが、ジョンレノンです。
ビートルズがビーチボーイズをやることに意義があるのさ


まさに、パクリ擁護論だったのです。
そもそもロックはこうして、流派をつくり、進化してきたわけです。
パクられる方もリスペクトの対象でありました。


先述の20才の若者はそのパクリを受け入れられず、
東京検定という新顔にランキングを乗っ取られてしまいました。
 


さらに、ボブディランが続けます。
どんなレッテル貼られたってかまわない、歌うためならね」と。
「恥ずかしがらずにどんどんパクれよ、ヒットするにはね。」ということなのでしょう。



そして、だめ押しは、エリッククラプトンです。
ステージに上がったとき、自分が一番上手いと思え」。
アプリをリリースするときは、自分が一番素晴らしいブルースだと思えというわけでした。



しかし、ここにも罠がありました。
それはビギナーズヒットの一発屋というジレンマです。


はじめてランキング上位に食い込んだとき、誰もがビーチボーイズのように酔いしれます
波を掴めば世界の頂点にたてるんだ。」と。
そしてヒットした後付け理論をスライドシェアなどでしゃべりまります。
俺たちはキリストよりも有名になった」なんていうジョンレノン気取りになってしまうのです。



ある程度はそのヒットのおかげで続作を出せばヒットが続くのだが、ある時パタリとヒットがとまります。

 
 

カートコバーンが遺書に残した言葉にちなんだ
錆びつくよりも燃え尽きたい」症候群です。

ここを我慢して暗黒の時代をすぎると、当たり前のように一定の確率であたることがわかりました。


これはまるでロバートジョンソンのいう恋愛理論です。
本物の恋とは朝飯のように平凡で当たり前なのです」と。



つまり、何百とアプリを作って何千万ダウンロードという経験をしていると、
一定の確率で失敗があって、一定の確率の成功があり、
私たちを支配しているのは確率でしかないという境地にいたります。
「失敗したら次」だし、「成功しても次」なのです。



俺たちは欲しいだけの金と名声を得て、何もないことを知った」とジョンレノンが言いました。
俺たちは金も名声も得ないで、Appleには何もないことを知ってしまったのでした。

 

それでもiPhoneアプリを作り続ける人がいました。

 

愛国心を持つなら地球にもて。魂を国に管理させるなよ。
とジミヘンドリクスが言いました。


仲間にケンカはつきもの。真剣になるほどね。
というクリームの言葉でもあります。


時間は若者の敵なんだ。」とトトが言うように、
老いぼれる前に何かを成し遂げたいわけでありました。


ただ、2つだけ忠告がありました。


私達だれもが能力をもっている。違うのはそれをどう使うかだ。(スティービーワンダー)」



1つ目は、Xcodeを触れない人はどこかのスクールにいって覚えてこいということ。
リスナーサークルからミュージシャンは生まれません。
楽器が弾けない奴なんてそもそも音楽に世界にいらないのです。

 

そして、もう1つはアプリをやりまくれということ。
私はソングライターの前に、世界一のリスナーなんです」とノラジョーンズが言いました。
やはり作るスキルだけでなく品評できるスキルも兼ね備えないと歴史は刻めなかったのです。

 

六本木や渋谷のIT企業がアプリを当てる前に個人がメガヒットを当てられた理由が、
まさにこの2点だけに集約されておりました。



「歴史に名を刻まなくても、参加することに意義があるオリンピックの精神でいいんです」という人もいました。
ロックアーティストの名言も砂漠に水をまくようなものでした。



ただ、Appleのディベロッパー向けガイドライン(ユーザーインターフェイスガイドライン)こそ学ぶものがあると信じられました。
そこには、「ここは練習の場ではないので、ジャンクアプリを申請するのは無理です。」とありました。



一度、乙女心のAppleが心を閉ざしたら、どんなにやらせてくれとせがんでも「駄目なものは駄目」と頑なに拒まれました。
ここで自尊心を折られてもう終わりです。Appleを記念受験と思わない方がよかったのです。




かつての若者たちはAppleからYoutubeに移動したのでしょうか。
もうここには金鉱夫や山師はいないようであります。




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ロックスターの名言はきのこに聞け。


【1話から読める20話完結のステップメール】
「なんとかサービスはまわっているんだけど、劇的に利用者が伸びない」
「リアルのビジネスをしているんだけど、ITを駆使して集客を改善したい」