全人類が今までに作り上げたすべての楽曲を、全人類が協力して楽譜化しようというプロジェクトがはじまりました。これを「CloudScore」とよびます。ひとことでいえば、楽譜の楽市楽座になります。



世の中には4000万曲の楽曲があるのにたった70万曲しか楽譜化されていないということに世界中の演奏者たちは「違和感」を30年ほど感じておりました。



世界の20%の楽器を生産するヤマハや、あらゆる事象をサーバーで飲み込んでやろうというGoogleが、
やってしまいそうなプロジェクトではありますが「CloudScore」には野望があります。



その野望とは、アフリカでアトランティックレコードを越えるレーベルをつくることです。
モータウンやジャクソン5、ローリングストーンズなどを育てたアーメットアーディガンは、
米国に渡って来た黒人を擁護することで結果的にロックミュージック産業をつくりました。



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私たちは「船に渡らなかった黒人」と新しいワールドワイドミュージックをつくることになるでしょう。



「CloudScore」があれば、譜面化する仕事で外貨を稼ぐことができます。
世界中の楽曲を譜面化する作業というのはベートーベンやモーツァルトがやってきた訓練と同様ですし、サーバで計算することでヒット曲の法則性を科学的に解明することができます。



こういったことをアフリカの新興国で一流の作曲家集団をつくりあげ、世界中にオンラインで輸出し、世界中から権利料を集金するという計画になります。




その次は、スタジオとライブハウスの無料化です。
今までの演奏家はスタジオ代やライブのノルマのために、出会いサイトのサクラや吉野家のバイト、コンビニの夜勤、ホストなどに忙殺され、本来捧げるべき創作活動の邪魔をしておりました。



こんなのはタダにするので、ここで録音された曲のディストリビューションを、私たちにお任せいただけばいいのです。世界中の権利料の回収もこちらでします。



原盤権を握られたアーティストはセルフカバーをしなおして、スポティファイに流せばいいのです。



そんなことやったら、世界中から演奏家やアーティストが移住してきて、ハリウッドやニューヨークとは違った景色を眺められるような気がするのです。






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「なんとかサービスはまわっているんだけど、劇的に利用者が伸びない」
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