ポールマッカートニーが89年に来日したとき、テレビCMでそれを知りました。
エリック・クラプトンが93年に来日したとき、外苑前の壁看板でそれを知りました。

当時、青二才だった私は「そんな広告費かけるならチケット代安くしてよ」と思ったものです。
興行主は売れ残りが怖いからそりゃ広告をかけるしかありませんよね。


これってイベントを運営したことがある人が必ず悩む問題です。
集まるだけ集めたいけど、空席になるとミジメだし、収益を圧迫します。










なんと、“満席”になるイベントは世の中に流通する2%程度だそうです。
そりゃ、悩みますよね。


だから興行主はまず広告代理店やメディアに相談するわけです。
ファンに伝えるすべがこれしかないわけで。


というわけで、イベント業における情報とお金の流れを書いてみました。





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ファンと演者の間って、なんて情報が遠いんでしょうってわけです。
売り切れるようなものであれば、転売屋やダフ屋が暗躍します。
本物かどうかわからないなかでヤフオクで買ったりするわけですよね。


ここに来て、救世主があらわれました。
「チケットストリート」です。サービス内容は割愛しますのでググってください。


チケットを買ったものの行けなくなったなど、
成仏できないチケットが全体の6%を占めるそうです。


まず「欲しい人がチケットを手に入れることができない」ということが少しは解決できそうです。
そして6%の人に幾ばくかのお金が戻るわけですから、その原資でまた別のチケットを買えますしね。


「席が空いているにも関わらず、“定価”にこだわるあまり、埋まらない会場」というのも解決にむかいそうです。


ただ、それだけじゃ、まだまだ解決しない問題があります。広告や集客の問題です。
ファンがファンを連れてくるっていうマーケティングはできないのか?


お、アフィリエイトがあるじゃないか!とひらめきました。
友達紹介制度のカッコイイ系です。友達を売る系じゃない系です。マルチに見えない系です。

ひらめいたときは、まず図にします。



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アフィリエイトの市場規模は1500億円まであがってきており、とある著名な起業家がいうには「アフィリエイトは究極のマーケティング手法」であり、そして今もこの手法はマーケティングの最終形だと言いました。

「なんだよ、インチキくさいじゃないかよ」と言う方ももう一度この図を御覧ください。


ファンがアフィリエイターだったら、見込みファンや情報を得ていないファンに届くじゃないですか。
しかも、自分にチャリンとお小遣いが入る。もしかしたらチケット代が浮くかもしれない。



これはすばらしい!
というわけで、アフィリエイトの出稿を調べてみました。
なに!? 月額利用料が4万円だと!



で、この企業の財務諸表を見てみたら営業利益率26%って書いてあるじゃあーりませんか!
アフィリエイトフィの手数料は30%でこの数字だせるんだから、月額利用料4万円のウェイトがでけえんだなあ。


販管費を20%だとすると、手数料のみのビジネスだったら営業利益率は10%になります。
これが25%まであげる要因が月額費用の4万円ですね。

 
出稿額 14万円(利益4.2万円)
利用料 4万円(利益4万円)

売上  18万円
販管費 3.6万円

営業利益 4.6万円→これで営業利益率が25.5%!


アフィリエイトASPへの平均出稿額は14万円ですか。
広告主は月額利用料のせいで、実質30%増しの費用を負担していると。



これじゃあ少人数で月1回とかイベント系は無理ですね。
っていうか、イベント・チケットのアフィリエイトがなさそうです。



というわけで、チケッティングサービスをしている運営会社のどなたか、
月額無料のイベント送客のアフィリエイトはじめてくださいね。



これでチケットノルマをかかえたミュージシャンが救済されるかもです。



あと、手数料フリーのアフィリエイトASPもどこかにないですかね?




【1話から読める20話完結のステップメール】
「なんとかサービスはまわっているんだけど、劇的に利用者が伸びない」
「リアルのビジネスをしているんだけど、ITを駆使して集客を改善したい」