iPhoneアプリの世界ではランキングに入らないと実力以上のダウンロードは稼げません。
なのでランキングに意地でも入り込まなければなりません。
このランキングには通常2ステップがあります。
カテゴリーランキングと総合ランキングになります。
カテゴリーランキング25位に入るまではライバルはあらかじめ想定していた競合アプリとなります。
そしてカテゴリーで25位以内に入るとちょうど総合ランキングで200位以内に入るぐらいの数字がでているので一気に露出効果が高まります。ここまでくると一気にカテゴリーランキングと総合ランキングとともに駆け上がります。その頃のライバルアプリは大量広告で背中を押されたアプリやまったくターゲットの違うアプリになります。
ここでの注意点は、カテゴリーで人気がでていても、総合で人気がでないというときはターゲット設定を疑えということです。
「写真」を「ライフスタイル」へというように、カテゴリーを変えたらランキングを這い上がれるかもしれません。
逆にいえばターゲット設定をミスるとランキングの神様は微笑まないということになります。
(※ゲームアプリでは「ゲーム総合」の下にサブカテゴリーがあり序盤戦となります。サブカテゴリーは2つ選べるのですがその2つとも25位以内に入らないと露出効果は見込めず「ゲーム総合」ランキングで苦戦を強いられます。)
ランキングを見てるとどうやら二つの母集団をとりこむアプリがヒットしているようです。
例えば、インスタグラムは、カメラの素人と、カメラの玄人が交わる設計になっていました。
自分のフェイスブックやツィッターなどでフォロワー一括検索をして一括フォローをすると、カメラの巧い人が一定確率ででてきます。「俺も井口さんのようなかっこいい写真を撮ってみたいな」と思うわけです。
ここにインスタグラムが用意したのがあの写真加工フィルタでした。
これを使えば、素人の私でもそれなりの写真を投稿することができます。
ここがミソでありまして、カメラ素人に下駄を履かせることで、カメラ素人とカメラ玄人が共存できたのです。
仮にアングリーバーズが「パズルゲーム」と認識されていたらどうでしょうか?
一般層には「パズルなんかやりたくない」という拒絶反応があったはずです。
しかしアングリーバーズはもともともっているゲームシステムや世界観がよりターゲットを広く設計されてました。
逆に「キッズ」や「ファミリー」で登録されているゲームアプリがゲーム総合では全く歯が立たないという事例をよく見かけます。一般層からみて、いかにも「子ども向けゲーム」というレベルでとどまっているのでしょう。
サザエさんやアンパンマンは、大人が見ても考えさせるようなシナリオをぶつけてきます。
深夜番組がゴールデンに引っ越してきたときは、内容が一般向けにがらりと変わります。いわばフォーマットは同じでもコンテンツがカスタマイズされているのです。たとえニッチなターゲットに細分化してその分野で勝ったとしても、その次は一般層に刺さるクリエイティブジャンプが必要なのであります。
アプリを企画するときは確実に刺さるターゲットを設定しながらも、一般層にもささるようなカスタマイズが必要です。
そしてこれはプロモーション手法そのものだったりします。
まずはニッチで狂信的な信者を作り、そのひとが一般化を後押ししてくれるわけです。
チーズ蒸しパンが流行った時、チーズファンや蒸しパンファンだけでなく、一般人がパンそのものに興味を回帰させたのだと思います。あなたの作ったアプリは、そのカテゴリーそのものの魅力をあげてますでしょうか。「いま●●が熱い」という中であなたのアプリがその代表格になればいいのであります。
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