「あのサービスとどう違うの?」とか
「あのサービスがあるから今からじゃ無理だよ」とか、おっさんはついつい言ってしまいガチです。


そんなおっさんに対して
「おっさんが使うサービスなんか若者はつかないよ」なんて言ったら、たぶん怒られます。
実際はホントのとこなんでしょうけど。

そんなとき、下記の説明をしてあげると良さそうです。

おじいさん
 


1.<<そもそも世の中に2つぐらいあってもいい。>>

かつてグリーがビジネスSNSからモバイルゲームSNSに変貌したとき、
「モバゲーがあるのに大丈夫かよ」と周りが騒ぎましたが、
モバゲーと同じ規模まで成長させたのはみんなの知るところです。

そもそもモバゲーだって、PCのハンゲームをケータイ用にうまくはめていたわけで、
グリーはモバゲーのパクリだなんていう不毛なことを言っても仕方のない話であります。

Googleに対してYahoo!。

ミクシィに対してFacebook。
Facebookに対してLinkedIn。

iOSに対してandroid

スーモに対してホームズ。


どちらか一方だけを使うこともあれば、両方使い分けている人もいます。


車はトヨタで、野球は巨人で、服はユニクロで、キャリアはドコモで、ピアノはヤマハで。
ってやってると「ザ・日本人」ができあがりますが、そんな日本人に私たちはなりたくありません。
どこかはハズしたいわけです。そこがオリジナリティってわけで。


ところが、インターネット界隈となると、「Fast Takes All」とかいうことが信じられておりまして、
「世の中に一つだけあればいい」という唯一神になるわけです。


ランサーズとほぼ似たサービスのクラウドワークスが後発にもかかわらず、
3年で上場したことも記憶に新しいことです。


セブン-イレブンとローソンが似ていることに対して目鯨たてる人はいないのに、
インターネット界隈となるとやたら、変な目で見られるわけですね。


ただ渋谷界隈の猛者たちは、
LINEに対抗してメッセンジャーアプリをつくったり(失敗したけど)
Spotifyに対抗して音楽配信サービスをつくったりと、
わりと健全に多神教だったりします。


つまり、おっさんだけネット界隈に厳しいんですよね。




2.<<同じ目的でも違うサービスを使ったりする>


Twitterは、ちょっとしたつぶやき、
Instagramは、写真を投稿するとき、
Facebookは、近況報告。

と、私たちは機能やサービス内容ベースで考えるとこんな認識をしてしまいます。
でも、食事の写真や旅先の写真を日記っぽくあげてる人は、どこにもいます。
芸能人とかどこにでも出没してますよね。


この人達はどのサービスでも同じようにあげてます。たまたまツィッターを使い慣れてるのかもしれないし、たまたまインスタグラムを使い慣れているかもしれないの違いです。


旅報告アプリとしては、これらのサービスで、おんなじ使い方をされてるのです。


FacebookメッセンジャーとLINEもそうですよね。
たまたま見ている画面とか友達リストが違うだけで、そっちでやるだけ。
LINEはスタンプがあるから、LINEにひっこそうぜとはならないわけです。


たまたま赤いシャツを着てたか、青いシャツを着てたかの違いなわけです。




3.<<違う土俵で戦えばいい>>

「ぐるなびがあるからいいじゃん。」
食べログを作った人はこう言われたと思います。


でもぐるなびは広告でしょ。
ユーザの意見を反映させたいんだ。
そんな感じですすめてきてたと思います。


「食べログがあるからいいじゃん。」
Rettyを作った人はこう言われたと思います。


ユーザが匿名だからクレームのはけ口になってるし、友達のおきにのお店リストをシェアしたいんだよね。
こんな感じで土俵を変えてきたからサービスが成長させることができました。


ホットペッパービューティはお店の経営者に対する割引集客ソリューションに対し、ネイルブックはネイリストさんにファンがついて、感性という付加価値のマッチングをしています。


このように、戦う土俵をかえることで、既存のビッグプレイヤーとは無関係にサービスを育てることができているのです。



4.<<点から線へというトレンドがある>>


アットコスメは化粧品のレビューサイトですが、メイクアップというノウハウに関してはメリーが莫大なPVを稼いでいます。


地点の情報ということであれば、エクスペディア、イエルプ、食べログあたりをぐるっとまわればいいわけですが、クックパッドが提供する「Holiday」は、その地点の「まとめ」で挑戦しています。
お出かけという行為は1地点だけじゃないすからね。


このように点のレビューから、レシピ(ノウハウ)という切り口の切り替えはいろいろ応用できそうです。


ちなみに、筆者はクックパッドのヘビーユーザーなのですが、料理が初心者ということもあり、例えば「ロールキャベツ」を作るときは、あえてクックパッドの投稿以外の上位ページを見ます。


大抵が食品メーカーさんのページだったりします。
プロの料理家が監修つけてやっているわけですから情報が正しいわけです。

クックパッドの投稿レシピの特に調味料の量に関しては信用してません。
いつも塩辛かったり、トロミすぎたりするわけです。

だから王者クックパッドが未来永劫安泰かといえば、そうじゃないと思ってます。



5.<<時代が変われば、過去のはダサく見える>>

ケータイコミックといえば、魔法のiらんどが発祥の地でした。

でも、いまはスマホコミックの「エブリスタ」です。
また、ストーリーJPからも出版された本もありますよね。


やっぱ、古くなると新しいのに乗り換えたくなるわけでして、「ジーバー(じじぃばばぁ)が使うサービスなんか若者はつかないよ」というのが正しかったりします。
その昔、USバンバンという服屋が高田馬場にあったわけですが、早稲田の学生が若干しゃれづいてくると、そんなダサい店は潰れちゃうわけです。



というわけで、やはり、「そのようなサービスもうすでにあるよ」というおさーんとは付き合わない方がいいということになります。



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「なんとかサービスはまわっているんだけど、劇的に利用者が伸びない」
「リアルのビジネスをしているんだけど、ITを駆使して集客を改善したい」