とある事情がありまして、東京の北の方に住んでおります。
永年住んでいた新宿区は東京の中心地でありますから、住むのに不自由はしません。
適当に歩けば、電気屋だってふとん屋だって、ドンキだって目につきます。
ところが、東京の北の外れに住むとですね。
たった池袋から2駅でも、ふとん屋はないし、風呂屋はつぶれてます。
そういうときにスマホで検索するわけですね。
あーここにドトールがあるわけか。とか、ルノアールはこの街にはないのかとかわかるわけ。
まああと余談ですが、北区はソフトバンクがつながらない。
なのではやくドコモに切り替えたいところです。鉄塔立てないなら撤退しろってんだよ。
ソーシャルメディアが出だしたころ、「検索はいらない世の中になる」って豪語していた人がいました。
あれは嘘です。何がセレンディピティだよ。北区のふとん屋がどこにあるかなんて誰がつぶやくんだよ。
だから人は、なにかしら人に聞くか、ググるかなんです。
テレビみたいな受動的メディアでもいろいろ情報は得られますが、
何か行動にできるときは調べ直すわけです。
ソーシャルでシェアされて衝動買いっていうのもありますが、
ググって得られる情報こそ、購買行動に影響を与える情報なのです。
SEOというと、リンクファームからリンク買えばいいんだろ的な、
陳腐のイメージがして久しいですが、本質的なSEOという概念は永久不滅です。
信ぴょう性のあるリンクのイメージをあたえてクリック率をあげ、
ページでの滞留時間を増やし、目的(コンバージョン)を達成する。
で、購買行動を起こした人はブランドを感じる。このサイトは使えるなと。
で、購買行動を起こした人はブランドを感じる。このサイトは使えるなと。
というわけで、まずサービスを設計するときに大事なことは、
どんなコンテンツをかき集める仕組みにするかです。
それを私は「探される価値」と言ってます。
ひらたくいえば「検索される価値」です。
ページ数がおおければ検索クエリー数は増えます。
ただPV稼ぎに走ると、滞留時間が減ります。
SEOメディアとよばれる類のものは、セッションあたりの平均PVは2以下、滞留時間も1分未満が多いです。
ところがECメディアは平均PVは20以上、滞留時間は数分以上です。
やはり購買行動に近い情報はよく吟味されるわけですね。
ひとは検索してある情報を得ると、また検索結果ページを見て比較しようとします。
そうなると、折角来てくれても自分のサービスを覚えて貰えない。
SEOメディアはブランドを作りづらいということになります。
なので、どんなコンテンツをかき集めるかということは、サービス設計時に非常に重要になってくるのです。
ざっくりいうと購入行動に影響をおよぼす情報で、他にも見てみたい情報がそのサービス内に入っているような設計です。そして何らかのコンバージョン(ブランド体験)をさせる。
例えば、十条駅付近の焼肉屋を調べようとします。
食べログ「焼肉山河」が現れるわけですが、そのページにいくと、食べログは他の焼肉店もサジェスチョンしているわけです。
食べログは非常によく出来過ぎていて、みんな「食べログ」みたいなサービスを目指すわけですが、
そこでもう一つの概念を取り入れます。
それが「共有される価値」です。
ひらたくいえば「シェアされる価値」です。
例えば、誰かと会食するとき、
その店の食べログURLを送りますよね。
ぐるなびのURLは地図にクーポンがのっているので、
ご馳走するときは、萎えぽよピーナッツです。
だから無難に食べログURLをおくります。
非常にいい設計をしているわけです。
ソーシャルメディアのやりとりではURLを送るのが一般的です。
地図のPDFを送る馬鹿はいません。
ファイルですらドロップボックスなんかの共有URLが便利です。
だからアプリに閉じたスタンドアロンコンテンツは共有される価値がありません。
「ウェブからはじめてアプリも対応させる」というのはサービス開発においてテッパンの優先順位です。
しかもアプリは検索される価値もありません。
アップストアで検索するよりも、ググる方を先にすると思います。
アップストアで「十条 焼肉」と検索する馬鹿はいません。
ランキング依存、広告依存のアプリビジネスはその時点で事業性がないのです。
共有される価値はコンテンツとして価値がある場合の他に、
しくみとしての「共有する価値」があります。
まず一番有名なのが、アマゾンのアフィリエイトリンクですね。
ドロップボックスもプロジェクトメンバーを増やせばストレージ量を貰えます。
その昔、ホットメールでは、「ホットメールで配信」というリンクをフッターにつけておりました。
かつてのガラケーサイトも必ずトップページに「友達にURLを送る」ボタンがありました。
誰がどんな時に共有したくなるか。
共有される人はどんな人で、どんな時にそのリンクを踏みたくなるか。
こういう設計が私たちが生み出さなければならい「発明」なわけです。
Instagramでは、写真に対してコメント広場ができるから、共有したくなる。
そしてコメントがつくたびに、みんなにメンションが飛ぶからリテンションを生む。
だからなおさらインスタグラムで共有したくなる。
LINEスタンプも秀逸です。
友達から届いたスタンプを押すと、未購入であればストアに、購入済みであれば自分のスタンプリストがでます。
これを設計した人は、ちょぱねえーす。
ちなみに、最近、筆者がよく共有するのは、HolidayのURLです。
アド街ック天国で「JJ(十条)特集」があってから、
「JJで飲もうよ」という友人が増えてきました。
今までは無難に「田や」の食べログURLを送っていたわけですが、
他にいい店ないの?とか来やがるわけです。人間の欲は深いものです。
なので、こいつを飛ばします。
●裏十条を食べつくす
別にJJに裏も表もないわけですが、東十条には行くなよってだけ注意してます。
あとはオレンジ帯の電車に乗るとバネ(赤羽)まで飛ばされるぞと。
サービス設計の時に気をつけることは「探される価値」と「共有される価値」をどう作っていくかになります。
結果的に、検索されちゃって、シェアされちゃうなんてことはありませんし、
最初から、検索されて、シェアされるということもありません。
ゼロからひとつずつ積み重ねていくしかないわけですが、とはいえ、その一歩一歩が間違っていたりしたら、徒労に終わるわけで、だからこそ、設計時にいろいろと考えて置く必要があります。
仮説としてフラグを立てておけば、その検証もできます。
早期に違う手を打つことだってできます。
そうやってトライ&エラーを積み重ねていくわけですが、いざサービスがはじまると、
目の前の運用にリソースがとられるわけで、やはり最初の設計やら仮説やらが大事で、
その時に着目して欲しいのが、自分たちのコンテンツが検索されるのか、シェアされるかということになります。
WEB集客のプロがこっそり教えるGF無料講座では、この「探される価値」や「共有される価値」をどうやって作ってマーケティングに応用していくが20日にわたってメルマガで解説しております。
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