弁護士だった人が「弁護士ドットコム」や「資格スクエア」を作ったり、
ジムトレーナーだった人が「FiNC」を作ったり、
不動産マンだった人が「イエッティ」を作ったりと、
IT業界の外の人が斬新で本質的なサービスを作る事例が増えてきました。



IT道場やブルーオーシャンサミットに参加する人も半分が非IT人材です。
そもそもITって言葉が胡散臭くて、そりゃみんなPCやスマホ持ってるんだから、
すべてのビジネスはIT化するわけです。


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ところが、ITビジネスをやったことない人は、「ITがわからなくて」という言い訳をします。


「なんでそんなサービス名しってるんですか?」とか私たちに対して驚いたりします。
そりゃ四六時中、ウェブの中を住人として生きていれば情報は勝手に入ってきます。


だからといって、全てのサービスに精通することは不可能です。


先日、弁護士の知人が弁護士ドットコムについて語ってくれました。

詳しくはここではいいませんけど、
「なるほど、彼らはそうやって開拓してたのか」
「利用者はそんな感じになっちゃうのか」
「利用しない弁護士はそういう意図だったのか」
と、目からウロコのお話ばかりでした。


我々のような実業を知らなくてネットサービスばかり見ている人は、

・弁護士から利用料をとる課金会員ビジネス
もしくは
・クライアント送客の広告ビジネス

みたいなくくりで、あっそう、これ儲かってるのね、みたいな情報に踊らされるわけです。
サービスの本質を理解するには、自分がクライアントになるか、弁護士になるかじゃないとわからない。
離婚や訴訟を待つか、弁護士事務所に入るかしないと、サービスを理解する機会がない。
クックパッドを理解しようと料理を始めるのとわけが違います。


例えば、「FiNC」のいいところをパクって「FiNC」っぽいサービスを作ろうとします。
でも、彼らにしてみても、場当たり的にやっているところもあるわけで、何が顧客に刺さっていて、何が失敗しているのかを見破ることはできないわけです。


さらにいえば、私のように、外部のサービスを使わなくてもジムに行って1ヶ月で8キロ落とせるような人が、お金を出してまでも背中を押して欲しい利用者の気持ちなんかわかりません。


ちなみに、ITサービスって何が当たるかわからないから、時間をコミットしただけ痩せるようなダイエットはちょろいんですよね。

私のまわりにもダイエットに成功している人たくさんいます。いや成功だとみんな思ってません。
こういう業界人はものぐさな顧客の気持ちなんかわかりえないっすよ。



話をもとに戻しますと、旧来のリアルビジネスをしている方は、ITサービスをたくさん知らなくていいので、自分が従事しているビジネス領域のITサービスを実際に使ってみてくださいということです。そのリストは業界人のお友達に聞いてください。
意外と本質をついていないサービスがたくさんあると思います。まずそこがチャンスです。


そして、競合他社をも巻き込んだポータルだったりプラットフォームを妄想してみてくださいということです。
自分が胴元になれば、本業でも集客コストがさがったり成約率が上がる効果があります。


街コンジャパンや弁護士ドットコムはまさに、競合他社に塩をおくり(集客を手伝い)、自分の本業ビジネスは高利益でまわせたのです。




【1話から読める20話完結のステップメール】
「なんとかサービスはまわっているんだけど、劇的に利用者が伸びない」
「リアルのビジネスをしているんだけど、ITを駆使して集客を改善したい」