
今日のプレゼンでも何度か「音楽業界を元気に」といった提案が出たかもしれません。
私もその願いは一緒です。
ただ、私は音楽ビジネスをというより、音楽文化の根っこの部分から元気にできればと思っています。
みなさんの中で、演奏経験がある方はいらっしゃるでしょうか?
演奏者にとって楽譜は重要な存在です。
しかし、なかなか手に入らない。そもそも売っている店も少ないです。
なんとか入手しても、思っているものと違っていたりする。
もはや楽譜販売のビジネスが絶滅しかけており、どんどん入手困難になっています。
ワンクリックで音楽が買える時代に、これはおかしい。
私が作っているCloudScoreは、楽譜にまつわるあらゆる手間をなくして、
より演奏そのものに没頭できる世界をつくりたいというものです。
ご紹介が遅れました。私はイーグルの藤永と申します。
i-mode元年に一度起業して、iPhone発売のときに再び起業しました。
これまで300本近いアプリを開発してきて累計で1000万人にダウンロードされて、アプリ開発スクールも開いてきました。
いままではアプリ開発の楽しさを世の中に広めてきましたが、
今度は私のもう一つのバックグランドである音楽についても手助けしたいと思っています。
ちなみに学生時代はギターを弾いていて、300曲くらい弾けたわけですが、いま覚えてるのは20曲ぐらい。あの時代にクラウドスコアがあったらなあと思ってます。
さて。
CloudScoreでは、WEBやアプリで、このように楽譜を表示することができます。
ではどんな楽しみ方ができるか紹介していきます。
まずは、楽譜のギットハブ。持っている楽譜のクラウド管理ツールです。
自分の持っている楽譜を簡単に友達と共有し、その友達もアレンジを加えることができます。
冒頭の写真のように大量にコピーして配っていたシーンがありましたが、これを使えば著作権違反をすることがなくなります。
2つ目は楽譜のクックパッド。公開できる機能です。
せっかく自分の作った楽譜だから、他の人にも使ってもらおうとか、アレンジ自慢みたいな発表の場です。
そして3つ目は、「個人練」機能。
CloudScoreには自動演奏機能があります。自分のパートだけOFFにして再生すれば、まさにカラオケです。これでどこでも練習ができます。
ここまでが基本機能ですが、肝心なのはここから。楽譜の販売ストアを紹介します。
クラウドスコアストアは誰でも販売できるサービスです。
いわば、ラインのスタンプショップやアップストアの楽譜版です。
楽譜が簡単に探せて、楽譜を購入する前に、試聴ができますので買い間違いがありません。
中には販売されていない楽譜もあるでしょう。その時にはリクエストする機能があります。
ユーザのリクエスト情報は、出品クリエイター側にレポートされます。
CloudScoreでは、楽譜販売業者に公式IDを発行します。原曲の完全コピー楽譜はここからのみの販売になります。
ユーザーが既に保管している楽譜も簡単にライブラリーからストアに出品することができます。
さて、最後にビジネスモデルの話をします。

我々のビジネスモデルは、この図の通りで、販売手数料、、共有時のチャージ、ストレージ課金、広告料と、結構、収益を取れる場所はいろいろあります。
業界はのってくるでしょうか?
私はのってくると信じています。
なぜなら楽譜業界のビジネスモデルは、既に崩壊していたからです。
正直、派手に儲かるビジネスではないかもしれません。
ただし、同じ悩みを抱えている演奏者は世界中にいます。
世界2億人の演奏家が使えば、そこそこのビジネスにはなるんじゃないでしょうか。
いや、ビジネスの規模以上に、日本発のひとつのサービスが、世界の音楽を元気づけるプラットフォームになり、多くの人が音楽を身近に感じて演奏する世界。
これはすごく意義があることなんじゃないかなと思っています。
バッハの時代から300年もかわっていないこの風景ですが、
この譜面台がすべてデジタル端末におきかわったところを想像してみてください。
これで楽譜を持ち歩くことが不要です。
どこにいってもすぐに好きな曲がみつかる譜面台。
伴奏してくれる譜面台。
まさにドラえもんの四次元ポケットのような譜面台。
クックパッドみたいに手軽に楽譜を探し出して、Evernoteのように一生分の楽譜を溜め込んでくれる「CloudScore」。
みなさん、ぜひとも応援ください。
ご清聴ありがとうございました。
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