私は2つのチャンスに、2度の起業でのっかり、ほどほどの成功と、それを全部失う失敗をしました。
いろいろと反省すべき点はあるのですが、簡単にいうと「チャンスに乗っかった」こと自体が失敗でした。
「インターネット」が出現したときに、世の中をひっくり返すビッグチャンスだと思って仕事をはじめたわけです。
世の中をひっくり返したのは「i-mode」であり、「i-Phone」で、私ではありません。
スピリチュアルの世界でいえば、私の生きる目的は「世の中をひっくり返す」ことなのに、私がやったことは「勝ち馬に乗る」ということでした。
もちろん「勝ち馬にのる」ことが悪いわけではありません。
こういう人たちがいたから、i-modeの産みの親である夏野剛の夢がかない、iPhoneの産みの親であるスティーブ・ジョブズの夢がかなったわけですから。
私もこの一連の現象のなかで、たくさんの同士と出会いました。
「勝ち馬に乗る」という目的で成功した人もいれば、失敗した人もいます。
良い悪いは抜きにして、みんな戦友です。
さて、あくまでも、i-modeやiPhoneは夢を叶えるため手段です。
夢がきちんと設定されていないと、私のような「あれ、何をやっていたんだろう?」ってなことになります。
勝ち馬に乗ろうとすると、お金が目的になります。
そうすると、どんなコンテンツが売れてるか気になります。
そして好きでもない、へんてこなゲームとか、その時の旬なサービスを作ろうとおもっちゃうわけですね。
そして、この一連の現象の波がしずまったときに、次の波では、そのビジネス資産が使えないということになります。
でも、やりたいことが具体的にあれば、そのビジネス資産を、プラットフォームにあわせて変えることは容易でしょう。
流行に乗ることは、すごく重要ですが、その流行を「自分の夢の手段」にできるかどうかがポイントだと思います。
いま、大きなうねりとして「民泊」があります。
要はAirbnbに乗っかろうという機運ですね。
民泊用物件という言葉もあるくらい、今まで賃貸マンション経営をしていない人も参入してきているようです。
ホテルよりも安い宿泊施設へのニーズや、外国人旅行者の増加という現象は確かにあります。
しかし、この現象のなかで、あなたが民泊ビジネスをする必然性があるかは別問題です。
乗っかりたいならば乗っかればいい。確率論でほどほどの成功はあるでしょう。
でも、今やっているビジネスとの関連性で、この流行現象を「手段」として活用できないかという観点が重要なのだと思います。
簡単にいえば、物件をわざわざ借りなくてもできて、民泊ビジネスがさちっても、続けられるビジネス。
それが今のビジネスの延長上でできれば、やればいいです。
その流行のなかで積み上がったビジネス資産が、必ずどこかで役に立つからです。
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