まず、あなたのサービスはお客さんの「真の目的」の手段であるというお話をしました。

そして、「理念」という胡散臭い言葉に、お客さんが胡散臭いと思うと逃げるというお話をしました。



何万人もいるような企業では「ビジョン」はワークします。

なぜなら、一部の賢い人が、この行動はビジョンにあっているのかと、考えなおすきっかけになるからですね。



こういう時、創業者は、どう判断するんだろう、なんていう時に、ビジョンという抽象度の高い概念を一つだけ具体的に落とすわけです。



これがお客さんとのやりとりの現場だったら、意味わかんないですよね。


うちは、ホンダのビジョンを抱えてまして、なんていっても喜ばれません。


近くの美味しい店を紹介した方が、感謝されます。



ビジョンなんてのは、裏テーマで身内で抱えておけばいいお話で、お客さんにとってはどうでもいいわけです。

つまり、ビジョンは隠れキリシタンのようにこっそり持っておくものです。

大手がやってきて踏み絵をさせられるまで、こっそり拝んでおきましょう。




ただ、お客さんには、お客さんの気づかないところに、真の目的があります。



「よかったですね。これでお孫さんの誕生日会も美味しく食べられますね。」


こういったことを顕在化し、そのためにお客さんに寄り添うだけで、「本当にいい人」になります。


お客さんは、あなたのサービスの値段や品質を、きちんと評価する目を持ってません。



それをいいことに、理念でごまかすのか、

それとも、リアルに、お客さんの真の目的を一緒に達成して分かち合うのか。


後者の方が、何にも代えがたい経験じゃないですか。


「孫の誕生日会、プライスレス」ですよ。


自分にとっても、この商売やってよかったと思える瞬間です。



大門未知子が、手術を成功させたあと、必ず患者さんとふれあうシーンがあります。


あのシーンがたまらないわけですよね。


相棒もそうです。


事件が解決したあとの、女将さんとの会話ですよ。


そういえば、西部警察でも、石原裕次郎と専務の最後の会話がいい味だしてました。


テレビ朝日ってのは、ああいうシーンがたまらなくうまいです。


この後日談があるかどうか、ってのはあなたのサービスにとってすごく重要なことだと思うんです。



後日談が作れないサービスなんて、サービスじゃないです。


お母さんにiPhone買ってあげたら、インスタグラムで自分の家庭菜園の写真をボンボンあげてくる。


なんていうのも、iPhone買ってあげてよかったなとなるわけです。




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