この理論は、「人々は救世主(メシア)を待ち望んでいる」という潜在欲求に根ざしたマーケティング手法です。
まず、考えられる手法は、自分はロックスターになることです。
ステップメールや、メルマガで、自分の報告をするのです。
「なんで、あなたの報告をするの?」ですって?
それは、あなたがスターだからです。
孫正義公は、まだ社員が1人だったころに、自分はみかん箱の上に立って、野望を語ったそうです。
「売上もあがっていないのに、なにやってるんだこいつ」と思った社員はすぐに逃げたそうですが、
これこそ、孫正義公の原体験じゃないでしょうか。
このロックスターの言動で注意して欲しいのは、ファンの声をファンに届けることです。
こないだ、「◯◯ちゃんから、お便りが届いたよ。じゃあ紹介するね」っていう感じに届けるのです。
このスターと観衆の関係性、特にメールマガジンのような媒体では重要です。
スターは媚びて、商品を買えとは言わないですよね。
矢沢永吉はYAZAWAタオルで何億円もの借金を返しましたが、別に矢沢永吉がファンに媚びたわけではありません。
というわけで、メルマガを発行している方は、自分がロックスターになりきれているか、ふりかえってみましょう。
そして、もう一つのロックスター理論の展開例は、お客さんをロックスターにしてあげることです。
これはシンデレラ願望というのと似ているのかもしれません。
白馬の王子さまが、あなたのサービスであるのですが、決して、あなたはしゃしゃり出ません。
あなたは黒子です。
例えば、あるおじいちゃんが、あるサービスを使って、息子夫婦と孫をもてなしたとします。
「おじいちゃん、よくこんなサービス知ってたね、ありがとう。」というストーリー形成です。
これで、明日から、このおじいちゃんはヒーローです。
顧客と顧客リストの間に、ロックスターと観衆の関係をつくるわけですね。
ヒーロー願望、シンデレラ願望、いろいろな言葉がありますが、
人間は集合体で生きてきましたから、新しいリーダーの登場を心のどこかで待ち続けています。
その潜在欲求に答えるのが、ロックスター理論なのです。
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