さて、ライバルアプリだけが、あなたのiPhoneに残った。
通勤時や食事の待ち時間は、競合調査のための貴重な時間になっていることだろう。

この次にやって欲しいことは、「糞アプリレビュー」である。
そもそも、あなたが選別しているアプリなんだから、糞アプリなわけはない。

でも、ユーザはもっと厳しい。
むしろあなたは、開発者の心を持ってしまったのだからかなり甘くなっているのだ。

それをやめるためには、今あなたが持っているアプリが糞アプリだと決めつけることだ。


なぜ糞アプリになってしまったのか、
どうすれば糞アプリにならずにすんだのか、
どんどん辛口に評価してほしい。


辛口な評価をしていくと、自分の開発プロダクトにも自然にきつくなってくる。 


「ユーザに失礼だ。」
「このアプリを買ったユーザは不幸だ。」
「やっつけ感がすごい」
「作り込みが雑だ」


こんな感じの言葉が飛び交うようになるとしめたもんだ。
しかしながら、たまに文句のつけどころのないアプリが出てくる。
その時は、素直に感動すればいいだけなのが、よく見るといいバランスの持ち主だったりする。


例えば、よく見るとブスなのにかわいい子で通っているコ
言葉遣いが乱暴なのに許されているヤツ、こんなのがアプリにもあるのだ。
 


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●糞アプリを逃れる免罪符

1.達成欲求
クローバゲームズやココロビットの大ヒットゲームはゲームシステム自体は斬新でもなく、
デザインもこれといってものすごいわけでもない。
アイデアにセンスがあったという解釈がされやすいが、
アイデア自体にセンスがアプリは探せば山ほどある。
つまりランキングに乗ってみんなが認めたという実績があるからであり、
そのヒット要因はきちんと「達成感」のある仕上がりにしたということである。
ソフトクリームを20個奇麗に並べたとか、ビームで何人を吹っ飛ばしたとかなど、
 開発者のセンスをユーザに見せつけて終わりではなく、ユーザに達成感を与えたのが他のネタ系アプリより秀逸だったのだ。


2.探求欲求
ちゃんとやりこんだ人がうなるような施しがあると「このアプリの良さは俺だけが知っているんじゃないか」と思う。
新しいアイテムが増えるとついつい試したくなる。
このように好奇心をかき立てるだけで、モチベーションが維持される。


3.審美欲求
人は美人やイケメンを見るとうっとりする。
同じように良いデザインは人の脳味噌をロックオンしてしまう。
「白い肌は七難を隠す」というように、アプリもまたデザインよければ全てよしということが多い。
逆にいえば、デザインが悪いと、ユーザが貧相な気持ちになり卑屈になるのだ。


4.希少欲求
なめこ栽培キッドは、これといってゲーム性はない。
ひたすらなめこを育てては収穫しレアきのこを集めるだけである。
でも、そのレアきのこそのものが、レアだからこそ人は心を動かされるのだ。
カードバトルゲームやパチンコ、パチスロ、宝くじなど、
当たる確率の低いものに、 人はギャンブル魂や、骨董コレクター魂をたきつけられるのである。


5.物理的質感
ヒットを飛ばしているゲームを調査していると、そのほとんどが、 放物線運動や、引力や重力が働く浮遊運動などを活用していることがわかった。
iPhoneのユーザインターフェイスの人気の高さに、ページがめくれる、跳ね返る、ゴミ箱に吸い込まれるなどの効果をあげる人も多い。 
人間は自然界の動きに敏感で、それを見とれてしまうようである。
また、道具としてのメタファーがきちんと活かされているアプリは人気が高く、それもまた実際の道具の質感を如何に再現しているかがポイントになっている。

 

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「なんとかサービスはまわっているんだけど、劇的に利用者が伸びない」
「リアルのビジネスをしているんだけど、ITを駆使して集客を改善したい」