「エリック。こないだは息子さんの件、大変だったな。
そういやお前、現実逃避でゲームボーイのテトリスばっかりやってるよな。
そろそろ、ライブでもしたら。」
「そういうジョージだって20年もライブしてないじゃんかよ。
あの米国公演の時の閑古鳥のトラウマがまだあるのかい?
実はね、各地の公演を回るたびに、『ジョージはどうしてる?』ってよく聞かれてるんだ。
『ああ、あいつは家で庭いじりでもしてるよ』なんていえないしさ。」
「おいおい20年は言いすぎだろ。17年だと思うぞ。
そっか。ライブいいね。じゃあ一緒にやってみよっか。
でもな、俺正直自信ないしな。どこからはじめりゃいいんだろ。」
「大丈夫だよ。まずは日本からはじめようぜ。
ジャップってさ。英語わかんねえくせに客が来るんだよ。まじで。
ウドーの奴がちゃんとかき集めてくれるよ。」
「久しぶりの武道館だな。」
「おいジョージ。何いってんだよ。
東京ドームに決まってんだろ。
俺みたいに何度もやるから武道館がいいんだけど、君の場合はもしかしたら最後かも知れない。
俺みたいに何度もやるから武道館がいいんだけど、君の場合はもしかしたら最後かも知れない。
だったらキャパがでかいハコがいいんだよ。
君の旧友のマッカート兄だって東京ドームでしこたま集めたじゃないか。」
「でも、この俺がそんなにかき集められるのかな。」
「大丈夫だよ。withエリッククラプトンって書けばいいんだよ。
でもな。マッカート兄の時を見てもわかるように、
ビートルズナンバーを客は求めてるからね。
それだけは気をつけなよ。俺だっていまだにレイラなんだからよ。」
「タックスマンとかサムシングとか?」
「そうだね。君の数少ないビートルズナンバーどんどんだしちゃえよ。
え。それまで出しちゃうの?ってやつまで。
例えば、アイウォントトゥテルユーとかね。」
「え?。そこまでやっちゃう?
観衆のこと考えるなら、 レイラなんてみんな注目してくれるんじゃない?」
「そこまで自虐的になるなよ。ジョージ。
パティはもうすでに俺の女でもないんだし。
そこまで客に媚びる必要はないよ。
相手はジャップだぜ。
草もってこいっていったら草をもってくるような輩たちなんだぜ。」
「わかったよ、エリック!ツアー行くことにするよ。
お前がホワイルマイギタージェントリーウィープスのソロをやって、
気持ちよく伝説にするのは見え見えだけど一緒に行くことにするよ。
新譜があるわけじゃないのに何で来たんだって言われても俺はかまいわないぜ。」
「あれ。俺って誘われていたと思ったら、
誘っている形になってねえ?
ま。どっちでもいいけどよ。
日本に行くなら鈴鹿の頃にしてくれよな。」
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