AppSotoreのトップランキングはラッキーヒットの集まりです。
結果論としてヒットを続けているディベロッパーは無茶苦茶すくないです。


それゆえに大切なことを言い忘れがちです。
 
それは「あなたのライバルアプリは決して強くない」ということです。


「敵を知り、己を知る。百戦危うからず」と孫子がおっしゃっているわけです。



●敵を知るためにすべきこと

1.徹底的に使い倒す。
2.レビューを読み倒す。
3.友達にすすめてみてその手応えを知る
4.ストア文言を分析する。



まず強力なライバルたちを踏まえたSWOT分析をかけてみます。





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「強み」の欄は、今ないとしても将来的には絶対に用意すべきものです。

その他の欄については意外にもなんとかなりそうなことがわかります。


「PDCA経験値」や「自信」については事業開発系の有料セミナーに行けばなんとかなりますし、
「ブランド」や「ユーザ資産」については継続して数打っていけば絶対にと積み重なります。

そして何よりも素晴らしいのは、強烈なライバルのいるおかげで誰もトライしていないブルーオーシャンができているところです。

高値の鼻の美人には男がひるんで競合が少ないですし、男は一人の女じゃ満足しないのです。
ひとは一つのモノで決して満足しません。伴侶以外は1つで諦めないのです。


アンパンマンがあるからドラえもんは要らないということにはなりません。

アレが好きだからコレも試してみようというものです。


何せアップストアは60万点もある巨大デパートです。
強烈なライバルがいるからといってあきらめる方がユーザー不在の考え方といえます。



では具体的にはどうするのか?
まずはセコいところからアプローチしてみます。



●ライバルに勝つための小技
・タイトルをビッグワードに
・徹底的なSEO対策
・スクリーンショットで勝つ
・アイコンで勝つ


これは源平合戦でいう「富士川の戦い」の教えになります。

源氏の軍勢の勇み足により数万の鳥が飛び立ち、
平氏は軍勢がとてつもなく大きいと勘違いして敗走したという話があります。

アングリーバーズは、iPhoneゲームマニアの間では「クラッシュザキャッスル」が元ネタだという認識でした。
ところが最近のユーザのレビューでは、これより古くからリリースされていても「アングリーバーズのパクリだ」と認識されるのです。


はじめて来た人にこれが元祖で一番じゃんと思わせればいいのです。



次は本質論の大技をかけてみましょう。



●ライバルに勝つための大技
・ライバルこそださいと思わせるギミック
・同じカテゴリーアプリを量産
・圧倒的安価、機能差、ここまでやるのか
・オリジナリティを極大化する


ライバルよりも真摯な制作姿勢を見せつけろということになります。
例えば、そこそこ赤ペンのそろう文房具屋があったとします。
そこに赤ペンの専門店ができた。あなたは赤ペンが欲しいとき、どちらに行くのか?

論点を逸脱されていても、ユーザはなんとなくそれっぽいところになびいてしまいます。
つまりライバルと同じ土俵で戦ってはならないのです。論点突破の攻略でいくべきなのです。



そして極めつけの駄目押しがこれになります。



●徹底的なこだわりでライバルを蹴落とす
・過剰な演出(素人対策)
・知る人ぞ知るところの演出(玄人対策)
・メッセージ性の高い商品哲学


人間というものは職人芸が好きなようです。
もともとワイフのメシを食って満足なはずなジェントルマンも
高級な料理店でのこまかいこだわりには感動してしまいます。

職人さんの哲学や技量にありがたみを感じるように、 ユーザはアプリのみならず開発者の人間の器量をも見ぬこうとします。


だから私たちも賢くならなくちゃいけない。

馬鹿な奴が作ったアプリにはその愚かさが映るからです。



【1話から読める20話完結のステップメール】
「なんとかサービスはまわっているんだけど、劇的に利用者が伸びない」
「リアルのビジネスをしているんだけど、ITを駆使して集客を改善したい」